2023/07/24 14:47
最近ふと、あかりやの活動の根源は何か考えていました。
小さいころから作ることは好きでしたが
パッチワークをしたことはなく、興味もありませんでした。
もともと不器用な性格で要領が悪いんですね。
大学の授業はまじめに出るのに、テストの点数はパッとしないタイプです。
(余談ですが旦那は対照的で、授業はさぼりがちでも過去問や友達の情報で
ポイントは押さえてしっかり単位を取るタイプ…羨ましい…!)
そんな私が結婚して初めて家を出て、子どもが生まれたらさぁ大変!
子どもの相手をしながら家事をするだけで一日があっという間。
幼稚園の参観やお誕生日会などは大体午前中ですが、
朝の片づけが終わらずに遅刻したこともありました。
生きるだけで精いっぱい。
子どもとの時間を楽しむ余裕もなく、
幸せな暮らしをしているはずなのにちっとも楽しめない自分がすごく嫌でした。
そんなときアメブロが流行りだし
気になる記事を読み漁っているとあることに気が付きました。
自分がやりたいと思っていることではなく、
他人に良いと思われるかを基準に行動しているということに…。
この服を着たらセンス良いと思われるかな。
この値段なら許されるかな。
こう返事したら角が立たないかな。
などなどすべてが他人目線。
そうしているうちに、自分の本心が分からなくなっていました。
そこで、自分の気持ちに丁寧に向き合って行動してみることに。
この靴を履いたら素敵だろうなぁと思ったら買ってみたり、
旦那と二人で食事に行きたいなと思ったら子どもを預けられそうなところがないか
探したりしてみました。
その延長でミシンを触るようにもなり、
少しずつ自分のこうしたい!を大切にできるようになりました。
そんなある日、出かけるたびにコーディネートを考えて
バッグの中を入れ替えるのが面倒だな…と思いました。
布が家にあるのに、新しく買うのはもったいない気がする。
どうせなら持つだけでオシャレに見えてコーディネートが簡単。
軽くて色々入って、幼稚園のお迎えにもショッピングにも持っていけて…
と、希望が叶うものを考えて行き着いたのがパッチワークのトートバッグでした。
使っているうちにそのころ感じていた育児の負担が軽くなり、
子どもとの時間が楽しめるようになっていきました。
軽い、使いやすいなど機能面はもちろんですが、
使ってみて分かったのはパッチワークと触れると安心するということ。
生地を繋げたことで生まれる可愛さや、ぽこぽこした質感は
言葉だけで表現するのは難しいですが
懐かしいような、ホッとできて
素の自分に戻れるような感覚があります。
一瞬でもこうした感覚を感じる日を重ねていくことで
穏やかになっていったのかな?と。
もちろん今でも余裕がなくてイライラするときもあります。
でも、パッチワークのクッションを抱えたり
子どもがブランケットにくるまっているのを見ると
リセットまではいかずとも、ほっこりした気持ちは湧き上がってきます。
なので、過去の自分のように
家事や子育て、お仕事などでいっぱいいっぱいになっている人がいたら
ホッとする瞬間を感じてもらいたい。
自然体の自分に戻れるひとときを待ってもらいたい。
私自身がその人にどうすることもできなくても、
作品がその人を支えてくれたら
それは自分にとっても幸せなことだなと思います。
長くなりましたが、読んでくださりありがとうございます!